8.「仕事の一般化」そして「経営者とお客様の視点」
— それは、商社時代、疑問に感じていた部分ですね。
齊藤: そう、顧客視点。大切だよね。
常に、「会社の経営の立場」、「お客様の立場」
それぞれの視点があったので、何か議論になった時は、
必ず、そのロジックで考えるようにしていたんだよね。
これは、たぶん小売じゃなくても絶対通じることだと思う。
その2点かな。
— 「仕事を整理して一般化すること」と、「社長とお客様の視点を持ち考え行動に移すこと」、この2つですね。
齊藤: 仕事を、誰でも引き継げる形にする。
誰でも出来る「仕事の仕方」を作っていくこと。
そして、経営者とエンドユーザー、
それぞれの視点で考えて、仕事をしてきた。
そうすることによって、
もう、その会社でしか通用するルールではなく、
どこに行っても応用することができる、概念化できている。
今まで、自分がやってきた仕事のノウハウを体系化することで、
新しいクライアントに提供することができる。
しかも、常に色々なお客様と関わることで、
新しいインプットがされていくので、
過去のものをブラッシュアップして、
次のクライアントに提供することが出来る。
— インディペンデント・コントラクターとして必要な視点ですね。
齊藤: そうですね。
あとは、クライアントがリテール対象なので、
「お客さんだったらどっちを選ぶか」
この視点で考えることによって、自然と結論が出てくる。
そういう仕事をして来たからこそ、
クライアント企業の担当者にも理解しやすく伝わる。
その人が、もし転職とかで、働く場所、会社が変わった時にも
「役立つ視点ですよ」
って、そういう形で情報を提供することができる。
— なるほど・・・・その他に仕事をする上で心掛けていることはありますか?。
齊藤: 意識していることとしては、
自ら、どんどん情報をオープンすることによって、
次にインプットするためのキャパを
「自分の中」に持つこと、みたいなイメージかな。
その繰り返しをすることで、
自分が自然と成長していくと思うし。
これは、独立を目指している人でなくても、
会社の中で仕事をする上でも、大切な視点だと考えていますね。
*IC(インディペンデント・コントラクター)とは、
サラリーマンでも、事業家でもなく、
フリーエージェントである働き方。
“期限付きで専門性の高い仕事”を請け負い、雇用契約ではなく
業務単位の請負契約を“複数の企業”と結んで活動する
“独立・自立した個人”のこと。
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